カブトムシ幼虫を過保護に飼育中
我が家は、TimeTreeというスケジュール共有アプリで夫婦間のスケジュールを共有している。
先日、夫が珍しい予定を入力した。カブトムシ@JJモール、と。
夫は半年ほど前、蟻を飼いたいと言っていて、ここ最近は言わなくなったな、と思っていたのだが、どうやらカブトムシに照準を合わせたようだ。
帰宅した夫に、カブトムシを見に行くの?と聞いたところ、JJモールに買いに行くという回答だったので、もうこれは止められないな、と悟った。
子どもの情操教育の観点から良さそうかな、と思うものの、脱走した時のことを考えると気が引ける。夫は息子も味方につけ、カブトムシを飼うという路線は強固に固まった。
私は東北の田舎出身なので、カブトムシは庭の木に早朝に採りに行くものという認識だったのだが、東京出身の夫と知り合い、都会ではカブトムシを買うという話を聞き、驚いたことを思い出した。
バンコクでも、公園でカブトムシが捕獲できるという話は聞いたことがないので、東京同様に買う対象なのだろう。JJモールという、観光客に人気のチャトチャック市場隣のショッピングセンターに専門店があるという話を聞き、行ってきた。
BEETLEZという名の専門店はJJモール2階SoiBにある。店員が日本のカブトムシは2ヶ月前に孵化し、その時点で売り切れてしまったと教えてくれた。認識が無かったが、カブトムシはかなり売れる商品らしい。
夫がせっかくだから幼虫から育てたい、と店員に伝えると店の入口に置いてあった布製スーツケースから水槽を取り出し、幼虫を10匹ほど出して選ばせてくれた。
オスかメスかは幼虫の段階では分からないという。夫は本当はよく見れば分かるんだけどなあ、とにわか知識をボヤきながら動きの良い4匹を選んだ。
幼虫は1匹400バーツのところ、4匹飼うと言ったら半額の200バーツにディスカウントしてくれた。水槽と専用土を含めてトータル1,480バーツ(6,000円弱)だった。相場感が無いが、妥当な水準と信じるしかない。
店員のお姉さんが、1匹ずつ容器に入れ学名ラベルを貼ってくれた。また、飼育上の注意点として、涼しい暗い場所に置く、土の表面が乾いてきたら霧吹きで水をかける、幼虫が土を食べて量が減るので、2ヶ月後にまた新しい土を入れる、という3点を教えてくれた。
帰宅後、水槽に専用土を入れ、幼虫をそっと置くと、4匹ともすぐさま土の中に潜って行った。初めて見るカブトムシの幼虫に家族全員、興味津々で、最後の1匹が潜り終えるまで見届けた。夫は熱心に飼育方法を調べては、コバエ対策で新聞紙を蓋に挟んだり、エアコン設定温度を下げたり、加湿器を付けたり、新生児がやってきた並の神経質さで世話をしている。
今回初めて知ったが、幼虫の期間は9ヶ月もあるらしい。我が家にやって来た子達が何ヶ月目なのは分からないが、お姉さんの話ぶりからあと3ヶ月くらいは幼虫のようだ。
4匹無事に成虫になって欲しいものだ。